市連協―京都市連協について

 学童保育ができた初期の頃は、そもそも“学童保育”という制度がなく、共働きの親たちは、自分たちで資金を集め、場所を借り、指導員を確保して保育を行う“共同学童保育”を始めました。

 こうした市民の自主的な運営の広がりから「京都市のどこでも学童保育を」の声が広がり、1970年代からは一元化児童館方針のもと、京都市が児童館を中心に学童クラブ事業を行うようになりました。

 学童保育ができはじめたころは、共働きの親がまだまだ少なく、学童保育を必要とする人々の運動として始まりましたが、現在は共働き世帯が半数を超え、学童保育へのニーズは年々高まっています。また近年は、一人親世帯・非正規労働者の保護者が増加するなど、子育て世代の環境と学童保育へのニーズは年々切実なものになってきています。こうした歴史を経て、1997年に児童福祉法に規定された事業となりました。

 2015年度から学童保育のあり方が大きく変わることになりました。厚生労働省令および市町村の条例により、学童クラブ事業を行う市町村は学童保育の設備や運営に関する基準を定めることとなり、これまで「おおむね10歳」としていた学童保育の対象を「小学校6年生まで」とするなど、子育て世代のニーズを一定反映したものとなりました。しかし、その実施に必要な予算は消費税を充当することとなっており、また国と同額を都道府県および市町村が負担することとなっているため、ニーズを満たすのに充分な額が確保できていません。したがって施策の実質化は、これからの課題ということができます。

 京都市連協は、結成以来40年以上の長きにわたって「子どもたちに豊かな放課後を」「いきいきとした生活の場を」という思いで活動を続けてきました。わたしたちはこれからも「よりよい学童保育づくり」の内容を保護者のみなさんといっしょに考え、その中で、子どもたちにとって最善の利益につながる方向をともに作り上げたいと考えます。

 

​私たちの目指すこと

 京都市連協は、2010年度総会で、児童福祉法が想定する子どもたちの健全育成のために、ありたい学童保育の姿を「市連協ビジョン」という形でまとめました。

 <私たちが目指す“学童保育”の姿> 〜市連協ビジョン〜

  • 小学校より長く過ごす、学年を越えていきいきと遊び繋がり合う、もう一つの生活と成長の場

  • 子どもの生活と成長を支える専門性の高い職員が、いきいきと希望をもって働ける場

  • 子どもを真ん中に父母同士が知り合い、児童館・学童保育、職員と手を取り合うことで豊かな放課後と地域をつくる共同・育ち合いの場

このビジョンを産み出した背景にはこのような考え方があります。

・子どもの健やかな成長は、すべての保護者の願い。

・子どもの健やかな発達・成長は、児童福祉法がめざす方向。学童保育も児童福祉法に規定されている。全国どこに住んでいても同じ条件で大切にされる。

・各学童クラブだけでは実現できない国や地方自治体に関わる制度整備は、同じ地域に住む仲間と連帯してこそ実現への道が開かれる。→ 利用料金値上げを、議会への請願と署名でストップした経験より

・個々の生活が大変な時代だからこそ、手をつなぎ、助け合う関係づくりが大切。

・学童行事や保護者会の運営の大変さはどこも同じ。だからこそ知恵の伝え合い、学び合いを育む、ヨコのネットワークづくりが大切。

だからこそ、京都市連協が必要なんです!

京都市との関係でも、市議会各会派との関係でも、京都市の学童クラブの保護者を代表する組織として認知されています。

 各学童クラブの保護者のみなさまが、京都市連協を活用し、それぞれの学童クラブがいっそう充実したものになりますよう、ごいっしょに活動を進めて参りましょう。